眼精疲労(2月)

眼精疲労と疲れ目の違いは?新橋外来センター:眼精疲労

 「疲れ目」と「眼精疲労」、よく似た言葉で混同されやすいのですが、疲れ目とは、休息をとる・一晩ぐっすり寝るなど目を休ませれば回復するものです。一方、眼精疲労とはものを見ているだけで目が疲れる状態です。十分な睡眠をとり、目を休ませても疲れが残っている、あるいは回復したと思ってもすぐまたもどってしまうという慢性的な状態をいいます。コンピューター作業や読書など目を長時間使い続けることによって、目に痛みやかすみ、まぶしさ、充血などの症状が起こります。その他、頭痛、肩こり、吐き気など身体に不調を来たす場合もあり、少し休んだくらいでは症状が改善しません。


眼精疲労が起こる原因

 眼精疲労のほとんどがパソコン、テレビ、ゲーム、読書など目を長時間酷使することによって引き起こされるものだと考えられますが、目の機能や他の病気、あるいはストレスなどの心的要因によるものもあり、原因は様々だといえます。現代人は先に挙げたパソコンやテレビなどによって目に負担をかけています。目を使い過ぎると目の筋肉や視神経が疲れてうまく機能しなくなり、より目を疲れさせてしまいますので、時折休ませることが大切です。
 また、眼精疲労を引き起こすような目の病気には近視、乱視、ドライアイ、緑内障、白内障などがあります。通常はなんでもないものでも視力が落ちることで無理をして物を見てしまい、余分な力がかかりどうしても疲れやすくなってしまうようです。近視や乱視でメガネをかけている人で、レンズがきちんと合っていないというのも目を疲れさせる一因となります。

 

主な症状新橋外来センター:眼精疲労

 眼精疲労による症状は単に目の疲れだけでなく実に様々です。疲れ目と同じような症状として目が重い、ショボショボする、目が痛む、充血、かすみや視力の低下などがあります。疲れ目の場合は目を休めれば症状が改善されますが、眼精疲労になるとどんなに目を休めても、睡眠をとってもそれが回復しません。目の疲れが慢性的になっているのです。その上、目の疲れだけにとどまらず、頭痛や、肩こりなどといった症状も現れてきます。その他、胃痛や吐き気などを併発することもあります。目の奥の神経が影響して頭痛が起きたり、頭を支えている首や肩の血行が悪くなったりしてこのような症状が出てしまうようです。
 眼精疲労の症状でも、特に気をつけたいのが神経への影響です。上記の症状がさらに進行すると、イライラや不安感、抑うつといった自律神経の症状へ発展することもあります。眼精疲労は重くなると日常生活に支障をきたします。早期発見、早期治療、そして再び眼精疲労になるのを予防することが重要なのです。

症状を和らげる方法

 眼精疲労の症状を和らげるための対策としてまず大切なのは日常生活を見直してみることです。現代では長時間目を酷使するパソコン作業に携わる人が増えてきました。その上、深夜までテレビを見たり、ゲームをしたりといった生活を送る人も少なくありません。このような生活が眼精疲労につながっているのです。
 かといってパソコンを使用せずに仕事をする、ということも出来ません。そこで、一日中パソコン作業をするのであれば、一時間に一回くらいモニターから目を離して視線を遠くに移したり、目をつぶって肩を回すなどして肩周りをほぐしましょう。目をつぶっているだけでも多少の改善はあります。その他、普段から前かがみになっていないか姿勢を注意したり、モニターの高さを調節したり、部屋は乾燥していないかなど部屋の状態にも気を配って目の負担をなるべく減らすように心掛けましょう。休憩時間に眼精疲労に効くツボ押しやちょっとしたマッサージを取り入れるのも効果的です。さらに自宅に帰ってから目が疲れているなと感じたら、蒸しタオルで目を温めたり、お風呂でシャワーを目に当てたりして目の血行を良くするといいでしょう。眼精疲労には目を休ませることが重要なので、テレビ等は控えめにして早めに寝るようにします。そうすることで翌朝の目の状態が大分違います。その日の疲れはその日のうちに解消することが大切なのです。

 

眼精疲労の症状に効果的なツボ

1. 晴明(せいめい):目頭と鼻の付け根の骨との間にあるツボです。新橋外来センター:眼精疲労
2. 承泣(しょうきゅう):瞳の中心の下で、骨の縁にあるくぼみに位置します。
3. 魚腰(ぎょよう):眉毛の真ん中あたりで生え際よりもやや下の方にあります。
4. 太陽(たいしょう):目尻からこめかみにかけて少しくぼんでいるところです。
5. 四白(しはく):瞳の中心の真下で小鼻の横になります。

 眼球を傷つけないように指の腹を使って押したりマッサージしたりします。ツボを刺激するだけではなく、目をギュッと閉じたり、パッと開いたり、眼球を上下左右に動かしたりと目の運動をすることも、目と頭をすっきりさせるのに役立ちます。ツボ刺激と共に試してみてください。

 

目の疲れに効く栄養素・食べ物

【アントシアニン】
 アントシアニンは物を見るときに重要な役割を果たす「ロドプシン」とういう物質の再合成を活発にします。アントシアニンを多く含む代表的な食べ物としてブルーベリーがある他、ヒルベリー、黒豆、ぶどう、なす、紫芋、しそなどがあります。

【ビタミンA】
 ビタミンAには皮膚や粘膜の健康を保ち、視力を正常に保つ働きがあります。ビタミンAもロドプシンの生成に関わっており不足すると物が見えにくくなります。ビタミンAを多く含む食べ物はレバー、銀だら、ホタルイカ、ほうれん草などです。

【タウリン】
 多くの栄養ドリンクに配合されている成分で肝機能の改善や疲労の回復効果があります。交感神経を抑制する作用もあるため、目の神経を休めて疲労を緩和する働きをします。タウリンを多く含む食べ物はイカ、タコ、マグロ、ホタテ、アサリなどの魚介類です。

 その他ビタミンB群やビタミンCも目の健康によい働きをします。ビタミンB1は視神経の働きを高めて機能を正常化する作用があり、B2には目の粘膜を正常にして機能を活発にします。また、ビタミンCは目の粘膜を作り、水晶体の老化を防ぐ働きをします。単独で摂るよりも他のビタミンと同時に摂取することで吸収率を高めたり、効果を高めたりしますので、組み合わせにも注意するよう心がけて下さい。

 このように日常生活を見直したり、食事に気をつけたりと自分自身で出来る対策はいくつもありますが、眼精疲労の程度によっては生活や仕事に支障が出てくることもあります。そのような場合には「ただの疲れ目かな?」と思わずに速やかに眼科専門医に相談することをお勧めします。

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